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飯田市立旭ヶ丘中学校

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2021 年 1 月 のアーカイブ

1月25日(月)『瓦に込めた思い』

今回の校長講話はZoomで校長室と各教室を繋ぎました。校長先生からは9月18日(金)に公益社団法人 信濃教育会の武田育夫会長から受け取った『縁(えにし)の瓦』についてお話がありました。

 

今日は『瓦に込めた思い』について皆さんに考えてもらいたいと思います。まず瓦を見せます。瓦の表面に字が彫ってありますが読めますか? こちらには山本中学校、こちらには伊賀良中学校という文字が見えます。昭和26年という文字も見えます。

この瓦ですが、奈良県にある薬師寺というお寺の東塔、東の塔に60年くらい乗っていた瓦です。それが学校に戻ってきているものです。これが薬師寺です。(写真) 塔が2つありますが、こちらですね。薬師寺というお寺は、もともと約1300年前、奈良時代に、天武天皇が皇后である後の持統天皇の病気が治ることを祈って建てたお寺です。塔の中心を貫く心柱や塔の上の九輪、その上の飾り物の彫刻等でとても有名で、昔から、そして今でも長野県の中学生が多く訪れているお寺の1つです。

なぜ、その塔の上にこの瓦が乗っていたのかなと思いませんか? その理由を話します。実は戦後間もない昭和25年に、法隆寺や薬師寺、唐招提寺といった歴史の教科書には必ず出てくるようなお寺の保存修復を行うことになりました。奈良県は古くからある文化遺産を後の世に伝えたいと思ったのですが、とてもお金がかかることでした。修学旅行で大勢奈良を訪れていたこと、法隆寺に木曽の材木が使われていたことなど、奈良県とゆかりが深かったこともあって、長野県にも寄付をしてもらえないかという依頼があったそうです。昭和25年(1950年)の話です。

学校を通じて寄付を呼びかけたそうです。戦争に負けて5、6年経っただけの頃です。一家の主を戦争で失って、女性と子どもだけで何とか生きていこうと必死だったお家や毎日の生活でいっぱいいっぱいだった家だってたくさんあったことだと思います。私の父親はその頃ちょうど中学生でしたが、父親(私で言うとおじいさん)が戦死してしまっていたので、自分と母、そしてまだ小学校に上がったばかりの弟とが残され、農業をしながら、必死に生きていたという話を聞かされています。

そんな時代だったにも関わらず、しかも強制はしなかったということですが、『リンゴ1個分の金額を』と集めたところ、たくさんの寄付が集まり、薬師寺の屋根の葺き替えに使われました。学校単位で集めたそうですが、長野県を合計すると今の金額で2000万円という大金が集まり、奈良県は長野県の人たちの気持ちに感動して、瓦に寄付した学校名を刻み、屋根に乗せてくれました。

時代は下って平成21年から約10年間かけて130年ぶりに三重の塔の解体修復を行いました。この写真がその当時の解体修理の様子です。屋根瓦を全部外していますね。この時に昭和26年頃に乗せた県内の小中高等学校名の入った瓦が360枚ほど出てきました。その中で状態の良いものはまた乗せ直し、壊れているものは学校に返してくれることになり、山本中学校という名の入ったものが戻りました。

その後、工事が進み、はじめは乗せる予定だったけれども結局形がうまく合わずに(そりが合わないという言い方をしますね)乗せられなかった瓦が57枚また学校に帰ってくることになり、その1枚が伊賀良中学校名のものということです。

70年も遡って昔のことですが、この瓦一枚に文化を残そうという気持ちや、戦後の日本の復興への希望を託したのかもしれません。日本文化の継承や人のために行動したこの地域の人々、自分の家族の祖先に思いをはせて欲しいと思って紹介しました。

薬師寺の話のついでにもう1つ話します。ここの部分(地上から約28メートルのところ)に「後生、幾万年の後まで、福と、慶び祝うことがあふれることを祈る」という文章が刻まれています。

 

コロナでとても悩ましい毎日です。この文章を読んで、遙か昔の人たちの願いが今の世にも通じてくれるように祈る気持ちです。シトラスリボンに関心を寄せてくれた人がたくさんいて嬉しい気持ちですが、感染して苦しんでいる人、不安な気持ちで検査を受けた人、病院や施設で懸命に働いている人、予防に努めてくれている人などに改めて優しさと思いやりをもち、差別や誹謗中傷することなど絶対に無いよう、旭ヶ丘中生として適切な振る舞いができるようにしましょう。合わせて健康管理をしっかり行いましょう。

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1月7日(木)『最後の学期、3学期始まる』

2週間の冬休みが終わり、3学期が始まりました。3年生は進路実現・卒業に向けて、2年生は学校の顔として、1年生は先輩になる準備をする大切な学期です。感染対策を心がけながらも、充実した3学期にしたいと思います。本年もよろしくお願い致します。

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(ALTの先生によるドローンでの空撮)

 

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